今回ご紹介する美術館は、目の前に皇居を望む、北の丸公園内の
東京国立近代美術館です。ちょうど「竹内栖鳳展」(現在は終了)が開かれており、娘に有名な《班猫》を見せてみたら食い付きが良かったので、行ってみることにしました。
美術館の最寄り駅は、
東京メトロ東西線竹橋駅(1b出口より徒歩3分)です。が、この駅にはエレベーターがありません。我が家は、エレベーターがある東京メトロ・都営地下鉄の神保町駅(A9出口)を利用しています。美術館まで少し歩くのですが、近くにファミリーレストラン(ロイヤルホスト神田神保町店)があるのです。そこで昼食を取ったあと、人気ドラマのロケ地ともなった
学士会館など眺めつつ、美術館までのんびり歩くのが常です。
美術館には3台の
貸出ベビーカーがあります(館内が混雑している場合はベビーカーが利用できない場合があります)。1階と2階の多目的トイレにはオムツ替えシートがあります。授乳室はありません。
動物を描いた作品では、「大きいね」「何をしているんだろう?」と言った語りかけもし易かったです。獅子を描いた作品で「たてがみがふさふさで触ってみたくなるね」と言ったら、「でも、これは紙だから触ってもふさふさじゃないよ」と返され、周りの方の苦笑を買っていました。
企画展の鑑賞後は、近代から現代の日本画・洋画の名品が揃う所蔵作品展「
MOMATコレクション」がお勧めです。「ああ、ここにあったのか!」という作品がきっとあるはず。特に太平洋戦争関連の美術については、ここ以外ではなかなか見ることはできません。
休憩スペース「眺めのよい部屋」からは江戸城の石垣と皇居周辺のパノラマを楽しむことができます。また、美術館2階にはレストラン「
ラー・エ・ミクニ」があり、ランチ、ティータイムは小学生以下の子供も利用可能です。
「都会のオアシス」という表現がまさにぴったりな美術館です。お時間があれば、併設の
フィルムセンターや、
工芸館もぜひどうぞ。
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そろそろ自我が芽生えてきた娘。だんだん自分で行きたい場所を指定してくるようになりました。
冒頭に書いたように「美術館」はリクエストしてくれませんので、なかなか子連れで美術館に行くのが難しくなってきています。そこで、少しでも美術に興味を持ってくれたらという希望を込めて、
美術作品をテーマにした絵本を見せてみました。これにはなかなか食いつきがよかったです。本物の作品に触れて欲しいとは思いますが、絵本などを通して美術と触れ合う機会をつくることもできるのだなあと改めて思いました。
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プロフィール/子供のころから美術鑑賞が好きで、2008年に「美術検定」1級を取得しました。子供を持ってからは、自分が美術館を楽しむだけでなく、子供を美術好きにするために何ができるかを考えています。