美術館の最寄り駅は、東京メトロ千代田線の
乃木坂駅です。美術館に直結する6番出口(青山霊園方面改札)はエレベーターもあって便利です。黒川紀章設計の独特な波形の外観を望むなら正門からどうぞ。展示スペースは国内最大級で、片面は全面ガラス張りなので、いつ来ても広さと明るさに圧倒されます 。謎解き形式の子ども向け施設ガイド
「てくてくマップ」が、1階のインフォメーションデスクで配布されています。
美術館の地下1階には授乳室があり、各階の多目的トイレにはオムツ替えシートがあります。ベビーカーの貸し出しや、
託児サービスもあるとのことです。
ちなみに、前庭には歴史的建造物で、二・二六事件ゆかりの旧歩兵第三連隊兵舎が一部保存されています。館内に再現模型がありますので、ご興味のある方はそちらもどうぞ(内部には入れません)。
館内に入ってスタンプラリーの台紙をもらい、早速ラリーを開始!
以前のブログでもご紹介しましたが、子供はスタンプが大好きです。娘は各階でスタンプを集めるために乗った透明のエレベーターが気に入ってはしゃいでいましたり、外を眺めたり、乗り合わせた人に話しかけたりしていました。が、展覧会そのものには行きたがらない様子。展覧会はあきらめてスタンプラリーだけで良しとするか、とも思いましたが、スタンプ集めで何度も展示室の前を通るうちに興味がわいてきたようです。「スタンプを集めてプレゼントをもらったら、展覧会に行こうか」とたずねると「いいよ~」。娘が自分で押したスタンプを集めてインフォメーションカウンターのお姉さんに見せ、プレゼントをもらって満足した後、無事に展覧会を鑑賞しました 。
世界各地の先住民族の仮面が並ぶ展示では、「どの顔が一番好き?」と娘に話しかけると、自分のお気に入りを見つけようと自然に展示に集中したようでした。また、「何が描いてあるかな?」や「何に見える?」などの語りかけも効果があるようです。これまで何度か展覧会にチャレンジしていますが、「あれ見て!なんだこれー」と、私の手を引き先に立って進んだのはこれが初めてでした。
また、デザインユニットcochaeによるワークショップ「折リジナルフェイスをつくろう!」
にも参加させてもらいました。1枚の紙を折り紙のように折っていろいろな顔を作る……。単純だけれど、子供から大人、外国の方まで楽しめ、しかも凝り始めると止まらない、非常に楽しいひと時でした。顔ができたら、お面のようにかぶって、ハイ、チーズ!
カフェやレストランも充実しています。子連れであれば1Fの「カフェ コキーユ」か、B1Fの「カフェテリア カレ」がお勧めです。子育てが一段落したら、「ブラッスリー ポール・ボキューズ ミュゼ」にも行きたいなあ……。
ミュージアムショップを見ていたらもう閉館時刻になっていました。急に思い立って行ったのですが、娘史上いちばん「たのしかったー」美術館訪問だったようです(今後も更新されることを願っていますが)。もし今日この情報を見落としていたら、とてももったい勿体ないことになっていたでしょう。普段からこまめに情報収集しておかねば、と痛感いたしました。
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プロフィール/子供のころから美術鑑賞が好きで、2008年に「美術検定」1級を取得しました。翌年に出産。娘に美術に興味を持ってほしい、そして一緒に美術館巡りをしたい!との目標のもと、いろいろ試行錯誤を続けております。子供を持ってからは、自分が美術館を楽しむだけでなく、子供を美術好きにするために何ができるかを考えています。