ホキ美術館は、2010年に開館した、写実絵画専門の私立美術館です。メディアで紹介されているのをご覧になった方もいらっしゃるかもしれませんね。
開館が比較的最近なので、
車で行く場合、カーナビに住所が入っていないことがありますのでご注意を。
電車の場合、最寄り駅は、JR外房線の土気(とけ)駅です。東京都心から2時間近くかかります。そこで、普通列車グリーン車に乗車して、ちょっとした旅行気分を味わいました。電車に長く乗ると聞いて機嫌の悪かった娘も大喜びでした。ちなみに
普通列車グリーン券は駅のホームで購入できます。車内で買うよりお得です。
JR土気駅前からは、千葉中央バスの「あすみが丘ブランニューモール行き」に乗り、「あすみが丘東4丁目」停留所で降ります。住宅街の中、にょっきり突き出た外観が印象的でした。
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館内にエレベーターはありますが、おむつ交換台や授乳室はありません。回廊型のギャラリーですが、順路が複雑に感じたり、狭い展示室もあったりするので、子どもの手はしっかりつないで作品鑑賞するのがおすすめです。
館内には窓が多く設けられ、自然光があふれていました。それなのに照明の映りこみが全くないことに驚きました。また、ギャラリーの天井には、LED照明や空調などの機能を担う無数の穴が星のようにちりばめられています。さらに驚いたのは、作品を吊るピクチャーレールやワイヤーがないこと。まるで作品が浮き出ているかのように見えます。このユニークな建物は、「日本建築大賞」をはじめ、数々の賞を受賞したそうです。建物の詳細はこちら(
http://www.hoki-museum.jp/architecture/)。
娘は建物よりも、作品に描かれた本物そっくりのロブスターに驚いたり、女性の裸体画を見て「おっぱいだー」と喜んだりしていましたが(苦笑)。
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鑑賞後、バス停とは逆の方向に出ると、美術館に隣接する広〜い「昭和の森公園」に出ました。キャンプ場やサイクリングコースもあり、展望広場からは九十九里平野と太平洋が一望できるそうです。
そこまではさすがにたどり着けませんでしたが、我が家も遊具を持って行って充分ピクニックを楽しみました。もはや、美術館に来たのか公園に来たのか分からなくなってしまうほどでした。
ホキ美術館は、一度入館すると当日中は自由に出入りができますので、例えばパパが公園で子供を遊ばせてくれている間に私は美術鑑賞をする、というプランも魅力的だと思いました。
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都心からは少し行きにくい場所にもかかわらず、ホキ美術館では大勢の来館者の姿を見ました。
東京からのバスツアーもあるそうです。建築に興味のある方にもおすすめの美術館です。
プロフィール/海外の大型美術館を特集したNHKの番組をきっかけに美術に興味を持ち、趣味を何らかの形で生かすきっかけになればと、2008年に「美術検定」1級を取得しました。出産後は美術館に行く機会そのものが激減しましたが、幼稚園児に美術に興味を持ってもらう途上で、いろいろなアートの楽しみ方に開眼しております。