昨年は、入館までに最大5時間待ちという長蛇の列を成し、
ニュースでも取り上げられた
「生誕300年記念 若冲展」が印象深いですが、
「ルノワール展」や
「ダリ展」など、美術検定でも頻繁に出題される画家の展覧会も開催されました。
今年注目されているのは、日本ではなかなか観られない作品が来日する展覧会です。
まずは3月8日から国立新美術館で開催の
「ミュシャ展」。
アール・ヌーヴォーを代表するミュシャの史上最大規模といわれる作品、
《スラブ叙事詩》全20作が今回初めてチェコ国外で展示されます。
最大のもので6×8mもあるとか、このスケールを体感する価値大です!
二つめは、4月18日から東京都美術館で開催の
「ブリューゲル「バベルの塔」展」。
16世紀ネーデルラント美術を代表するピーテル・ブリューゲルの最高傑作と言われる作品「バベルの塔」が、24年ぶりに来日します。
他にも、ブリューゲルが手本とした先駆者ヒエロニムス・ボスの油彩2点をはじめとした約90点の作品と共に、ネーデルラント美術を存分に楽しめそうです。
三つめは、6月20日から国立西洋美術館で開催の
「アルチンボルド展」。
その名前よりも、果物や野菜、魚などのモティーフを組み合わせた寓意的な肖像画は、誰もが一度は目にしたことがあるはず。
そんな16世紀マニエリスムの画家、アルチンボルドの芸術を初めて本格的に紹介する展覧会です。
日本美術では、美術検定2級あたりででしばし出題される作家の作品展が開催されます。
3月28日から東京藝術大学大学美術館で、8月1日からMIHO MUSEUMで開催の、
「雪村-奇想の誕生」展では、戦国時代の画僧、雪村周継を
主要作品約100点と関連作品約30点と共に紹介し、雪村の「奇想」性に迫ります。
4月11日から京都国立博物館で開催の
「海北友松(かいほうゆうしょう)展」は、
狩野永徳や長谷川等伯と並ぶ桃山時代の画家、海北友松の過去最大の回顧展です。
海北友松の作品がまとめて観られる貴重な機会、美術検定の勉強にも役立ちそうです。
なお本年の美術検定は、11月上旬の日曜を予定しております。
詳細が確定しましたら
美術検定HP等で告知いたしますので、
今しばらくお待ち下さいますようお願い申し上げます。