子連れで楽しむ美術館 vol.4
こんにちは。MARMOTがお届けする「子連れで楽しむ美術館」第4弾です。
今回ご紹介する美術館は、六本木ヒルズ、森タワー53階にそびえる森美術館です。
今回ご紹介する美術館は、六本木ヒルズ、森タワー53階にそびえる森美術館です。
森美術館には「おやこでアート」というパブリックプログラムがあります。そのうちの「おやこでおしゃべりツアー」に3歳1カ月の娘と参加してきました。
地下鉄六本木駅からエスカレーターを上がり、目の前の超高層ビルを左へ少し回ったところが美術館の入り口です。授乳やおむつ替えの場合は、六本木ヒルズ内のおやこ休憩室などを利用できます。
参加者は、年齢別に2つのチームに分かれ、ツアーが始まりました。私と一緒なら、美術館には何度も来ている娘です。しかしいつもと違う雰囲気に緊張したのか、初めのうちは「抱っこ、抱っこ」とぐずっていました。
ツアーガイドさんが、まず子供たちに語りかけます。「何が見えるかな?」「あれは何かな?」そして「この作品は○○という作家が作りました。○○という素材でできています」といった説明をするのです。私たちは周りでそれを見ています。大人がガイドさんに質問したり、感想を話すことは基本的にありません。しかしツアー初体験の私は、ついガイドさんに感想を話しかけてしまい、後から「しまった」と思いました。
説明が終わると、親子で作品を鑑賞し、その後次の作品へ向かうという形でツアーは進行していきました。途中で一度、子供たちだけでガイドさんと一緒に作品を見に行き、戻ってきてから、何が見えたかを親に話すという試みもありました(娘は怖がって行きませんでしたが)。
幼児向けのギャラリートークなので、細かいことは説明しないだろうと考えていました。ですが、制作の意図や作品に使用した素材のことなどを、幼児向けに言い換えることはせず、ほぼ大人に話すときと同じように説明していたのが印象的でした。小さい子供と美術作品を鑑賞する場合にどんな語りかけをしたらいいのか、非常に参考になりました。
ツアーで鑑賞する作品は、あらかじめ選ばれた数点です。自身も小さいお子さんを持つというガイドさんは、さすが、子供に対する語りかけが上手。そのうち娘も自分の足で作品に近づき、のぞき込み、「○○があった!」と教えてくれるようになりました。同年代の子供たちが作品を鑑賞している姿にも刺激を受けていたようです。
普段、美術館には家族だけで行くことが多いと思います。他の子供たちと一緒に美術館に行く経験は、特に乳幼児期にはなかなかできませんが、普段の時と鑑賞態度が違うのが面白いと思いました。
ツアーが終了しても、娘は美術館から去ろうとせず、ビデオアートを一心に見続けていました。その作品には感性に訴える何かがあったのでしょうね。娘の意外な一面を発見することができました。
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美術館を出たら、展覧会チケットで入れる東京スカイビューでパノラマを堪能し、「リゴレット バーアンドグリル」でピッツァランチを頂いて帰りました。大人の街のイメージがある六本木ヒルズですが、子供連れで行きやすいところなんですよ。
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プロフィール/子供のころから美術鑑賞が好きで、2008年に1級を取得しました。子供を持ってからは、自分が美術館を楽しむだけでなく、子供を美術好きにするために何ができるかを考えています。
地下鉄六本木駅からエスカレーターを上がり、目の前の超高層ビルを左へ少し回ったところが美術館の入り口です。授乳やおむつ替えの場合は、六本木ヒルズ内のおやこ休憩室などを利用できます。
参加者は、年齢別に2つのチームに分かれ、ツアーが始まりました。私と一緒なら、美術館には何度も来ている娘です。しかしいつもと違う雰囲気に緊張したのか、初めのうちは「抱っこ、抱っこ」とぐずっていました。
ツアーガイドさんが、まず子供たちに語りかけます。「何が見えるかな?」「あれは何かな?」そして「この作品は○○という作家が作りました。○○という素材でできています」といった説明をするのです。私たちは周りでそれを見ています。大人がガイドさんに質問したり、感想を話すことは基本的にありません。しかしツアー初体験の私は、ついガイドさんに感想を話しかけてしまい、後から「しまった」と思いました。
説明が終わると、親子で作品を鑑賞し、その後次の作品へ向かうという形でツアーは進行していきました。途中で一度、子供たちだけでガイドさんと一緒に作品を見に行き、戻ってきてから、何が見えたかを親に話すという試みもありました(娘は怖がって行きませんでしたが)。
幼児向けのギャラリートークなので、細かいことは説明しないだろうと考えていました。ですが、制作の意図や作品に使用した素材のことなどを、幼児向けに言い換えることはせず、ほぼ大人に話すときと同じように説明していたのが印象的でした。小さい子供と美術作品を鑑賞する場合にどんな語りかけをしたらいいのか、非常に参考になりました。
ツアーで鑑賞する作品は、あらかじめ選ばれた数点です。自身も小さいお子さんを持つというガイドさんは、さすが、子供に対する語りかけが上手。そのうち娘も自分の足で作品に近づき、のぞき込み、「○○があった!」と教えてくれるようになりました。同年代の子供たちが作品を鑑賞している姿にも刺激を受けていたようです。
普段、美術館には家族だけで行くことが多いと思います。他の子供たちと一緒に美術館に行く経験は、特に乳幼児期にはなかなかできませんが、普段の時と鑑賞態度が違うのが面白いと思いました。
ツアーが終了しても、娘は美術館から去ろうとせず、ビデオアートを一心に見続けていました。その作品には感性に訴える何かがあったのでしょうね。娘の意外な一面を発見することができました。
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美術館を出たら、展覧会チケットで入れる東京スカイビューでパノラマを堪能し、「リゴレット バーアンドグリル」でピッツァランチを頂いて帰りました。大人の街のイメージがある六本木ヒルズですが、子供連れで行きやすいところなんですよ。
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| 連載「子連れで楽しむ美術館」 | 11:00 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑