美術検定オフィシャルブログ~アートは一日にして成らず

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福島の美術館における活動

はじめまして。福島市在住アートナビゲーターの貝沼幹夫です。
現在、福島県立美術館友の会で活動をしており、日頃の活動に美術検定で養った知識が大いに役立っています。

今回は、福島県立美術館と友の会の活動、そして私と美術検定とのかかわりについてご紹介させていただきます。


福島県立美術館のこと

muse福島県立美術館は、福島市のシンボル・信夫山の麓にあり、開館から約30年たつ蔵造り風の落ち着いた美しい建物です。メインのコレクションはベン・シャーン、ワイエスら20世紀アメリカの絵画が特色です。一方で、モネピサロなどのフランス印象派の絵画、国内では関根正二と同時代に活躍した画家たちや会津の版画家・斎藤清なども見がいがあります。



福島県立美術館 友の会の誕生まで

同館の友の会は10年前に創設されました。当時の美術館長が、友の会の必要性を関心のあるメンバーに呼びかけて誕生したものです。私も一美術ファンに過ぎませんが、美術が好きでよく美術館に通っていたことから、設立準備委員会に参画させていただきました。当時、友の会をどのようなものにすべきか様々な意見が出されましたが、入館料などでメリットを受けるよりも、あくまで美術が好きな人々が自ら美術館を楽しむための会にしよう、という方針が決められたのです。以来、「美術の楽しみは人生の喜びです!美術館を楽しむための友の会に参加しましょう」というコンセプトで活動を展開中です。運営や活動の企画・実施は、美術館の協力と支援を得ながら、すべてボランティアで自主的に行っています。


友の会の主な活動〜人々と美術館との橋渡し役として

友の会は美術館へ多くの人々が来館することの橋渡しになるということもミッションの一つと考えており、美術館が実施する催しなどにも会員に広く呼びかけて積極的に協力・参加しています。自主企画としては、美術実技講座や美術映画鑑賞会、会報の発行のほか、以下のようなイベントも定期開催中です。

●美術鑑賞講座
lecture美術館の企画展等の開催に合わせて、担当学芸員による講義とギャラリートークを開催しています。最近では、「ベン・シャーンの魅力」、「ふくしま近代美術の舞台」、「福島の100年前の展覧会」などというテーマで実施しました。参加者と学芸員が思い思いの薀蓄や感想を話しあう楽しい講座です。基本は会員対象ですが、希望があれば一般の方にもご参加いただいています。


●研修旅行
concert館長、学芸員の同行する、県内外の美術館への研修旅行です。近県への一日バスツアーですが、途上で美術の専門的な解説を受けたりしながら会員同士の交流も兼ねて楽しんでいます。昨年は「シャガール展」開催中の新潟県の美術館に行きました。こちらも一般参加できます。


●ミュージアム・コンサート
trip「美術館に親しみ、美術館をもっと多面的に楽しむ」という目的でコンサートも開催しています。美術館のエントランスホールは天井が高く教会堂のようで、音響もよく演奏者からも好評です。毎年度末に実施しており、多くの人が集まってくださいます。


●アート・チャリティ・バザー
charity会員が家庭に眠っている美術品、骨董品、画集、図録、その他アート関連の品物を持ち寄り、お互いに譲り合うのがコンセプトのバザーです。格安で販売するため、毎回、掘り出しものを目指して多くのお客さんが集まります。売り上げの半分は、会員がチャリティとして友の会に寄付をしています。



美術検定との出会い。そして…

設立当初は手探りだった友の会の活動ですが、企画や運営を美術館と相談しながら進める上では、例えば美術鑑賞講座では企画展の見所を踏まえてどんなテーマで実施すべきか、活動を行う上で美術館という施設をどのように効果的に活かしていくかなど、美術に関する幅広い知識を持つ必要性も感じるようになりました。

そんな時に私が出会ったのが美術検定です。これは西洋美術や日本美術の知識を体系的に学べる良い機会だと思って、腕試しとスキルアップを兼ねて受検しました。4年前の3級から始まり、何とか3年越しで1級に合格することができました。3年間テキストを繰り返し読み込んだお蔭で、まとまった知識のインプットができたと思っています。それから、美術検定は、美術史の知識だけを問うものではなく、出題範囲は現在の美術の動向や美術館の在り方などに及んでいて、これは美術館とともに活動を展開している友の会に携わるものとして考えるベースやヒントが得られて、今後の友の会活動に大いに役立つものと実感しています。


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プロフィール
2003年の福島県立美術館友の会の設立以来ボランティア活動に参加、現在は副会長。本年度より福島県立美術館運営協議会の委員にも就任。美術検定は2012年に1級を取得。美術検定の勉強として効果的だったのは、テキストを繰り返し読み込むこと、美術のテレビ番組をよく見ること、話題の美術館や美術展をチェックすることなどでしょうか。記述式問題対策としては鑑賞のあとに自分のブログやノートなどに記録や感想を書き込んでおくことも役立ちます。

| アートナビゲーター活動記 | 15:30 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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