美術検定版「アート川柳」受賞作発表!
こんにちは、「美術検定」事務局です。
お待たせしました!いよいよ「美術検定版 アート川柳」受賞作の発表をいたします。
今回は、全69句の力作・巧作・笑作が寄せられました。
アートに対する愛とウィットあふれる作品に、審査員一同、うなっておりました。
ご投稿くださったみなさま、本当にありがとうございました。
また、結果発表が遅くなりましたこと、この場をかりてお詫び申し上げます。
では、発表は審査委員長からです。
お待たせしました!いよいよ「美術検定版 アート川柳」受賞作の発表をいたします。
今回は、全69句の力作・巧作・笑作が寄せられました。
アートに対する愛とウィットあふれる作品に、審査員一同、うなっておりました。
ご投稿くださったみなさま、本当にありがとうございました。
また、結果発表が遅くなりましたこと、この場をかりてお詫び申し上げます。
では、発表は審査委員長からです。
審査委員長のあづまでございます。
「美術検定版 アート川柳」
まずは応募していただいた方に、感謝の意を述べたいと思います。
<総評>
今回の応募作品すべてから、作品や作家、美術館や美術鑑賞にいたるまで、しばしのあいだ『美術』にまつわるエトセトラを自分のことばで表現しようとした営みが感じられ、選ぶほうもエキサイティングなひとときでした。
そんな時間を経て、なんとか受賞の5句を選定した次第です。
大賞に選ばれた作品からは、個人的には、これだったら自分も思いつきそう、と思う一方で、作品や言葉選び、そして句に仕上げていく難しさをあらためて感じました。
****
[大賞]
糸杉も うねる夜空も 狂おしき 〜《星月夜》ゴッホ
(mkさん作)
フィンセント・ファン・ゴッホ 《星月夜》
1889年 キャンヴァス・油彩
ニューヨーク近代美術館蔵
画像出典:Wikipedia
●審査委員長評
作品のモチーフをとらえ、自分の言葉で感想を添えた、ある意味シンプルな構成ですが、とても記憶に残る一句でした。うますぎ!
今回の趣旨にもマッチしていて、ほぼ満場一致での選出です。
おめでとうございます。
[佳作]
幻想の 森の夜 誘う 笛の声 〜《蛇使いの女》アンリ・ルソー
(YAMAMOTO yujiさん作)
アンリ・ルソー 《蛇使いの女》
1907年 キャンヴァス・油彩
オルセー美術館蔵
画像出典:Wikipedia
●審査員評(高谷さん、高島さん)
5・7・5にきちんと収まっており(「誘う」は古語の「イザノー」でしょう)、一度読んだだけで作品のイメージがぱっと浮かぶ。鬱蒼とした森林と闇、神秘的な雰囲気が出ています!
[佳作]
美人画は もの言わぬゆえ 美人なり 〜古今東西の美人画
(baffalo suさん作)
●審査員評(あづま)
パンチのある川柳っぽさが評価ポイントになりました。
今度から、美人画をみたら、なんて言っているかセリフをつぶやいてみようかな、とも。
日本の美人画といえば、歌麿とか夢二が代表選手です。
[佳作・アートナビゲーター賞]選者の共感が多く、特別選出です。
魅せられて しばし解答 手が止まる 〜美術検定
(mitukiさん作)
●審査員評(深津さん、高島さん)
美術好きさんが試験問題に印刷された作品に見とれている様子がほほえましくて。
この句、共感します。私もよく勉強中に脱線しました(笑)。
[審査委員長特別賞]
わけいっても わけいっても メメント・モリ 〜メメント・モリ
(飯島モトハさん作)
「メメント・モリ」の思想を反映した「美術検定的」代表作
といえば、コレでしょう。
ハンス・ホルバイン(子)《大使たち》
1533年 板・油彩・テンペラ
ナショナル・ギャラリー・ロンドン蔵
画像出典:Wikipedia
●審査員評(あづま)
いわゆる5・7・5ではないのですが、作品のテーマとしてよくとりあげられる「メメント・モリ」という言葉のイメージをうまくとらえていて、しばらく頭の中でリフレイン。
ということで選ばせていただきました。
〜事務局より〜
受賞されたみなさま、おめでとうございます!
受賞のお知らせと賞品発送につきましては、10月21日(月)以降に「美術検定」事務局よりメールでご連絡を差し上げます。
今回の審査員はアートナビゲーター(1級合格者)4名が務めてくださいました。
今年の「美術検定」では、何人のアートナビゲーターさんが誕生するでしょうか。
今からアートナビゲータさんともども楽しみにしております。
受験勉強中のみなさま、ラストスパート、頑張ってください!
*****
最後に。
今回惜しくも受賞は逃したけれど、審査員から評価が高かった句も2つご紹介します。
西風に 潮の香含み 靡く髪 〜《ヴィーナスの誕生》ボッティチェリ
君知るや 天が狙いし 恋の火矢 〜《プリマヴェーラ》ボッティチェリ
(どちらもYAMAMOTO yujiさん作)
検定頻出作品がネタ!の2句です。
これを機に、句ともども作品もぜひ覚えてくださいね。
「美術検定版 アート川柳」
まずは応募していただいた方に、感謝の意を述べたいと思います。
<総評>
今回の応募作品すべてから、作品や作家、美術館や美術鑑賞にいたるまで、しばしのあいだ『美術』にまつわるエトセトラを自分のことばで表現しようとした営みが感じられ、選ぶほうもエキサイティングなひとときでした。
そんな時間を経て、なんとか受賞の5句を選定した次第です。
大賞に選ばれた作品からは、個人的には、これだったら自分も思いつきそう、と思う一方で、作品や言葉選び、そして句に仕上げていく難しさをあらためて感じました。
****
[大賞]
糸杉も うねる夜空も 狂おしき 〜《星月夜》ゴッホ
(mkさん作)

1889年 キャンヴァス・油彩
ニューヨーク近代美術館蔵
画像出典:Wikipedia
●審査委員長評
作品のモチーフをとらえ、自分の言葉で感想を添えた、ある意味シンプルな構成ですが、とても記憶に残る一句でした。うますぎ!
今回の趣旨にもマッチしていて、ほぼ満場一致での選出です。
おめでとうございます。
[佳作]
幻想の 森の夜 誘う 笛の声 〜《蛇使いの女》アンリ・ルソー
(YAMAMOTO yujiさん作)

1907年 キャンヴァス・油彩
オルセー美術館蔵
画像出典:Wikipedia
●審査員評(高谷さん、高島さん)
5・7・5にきちんと収まっており(「誘う」は古語の「イザノー」でしょう)、一度読んだだけで作品のイメージがぱっと浮かぶ。鬱蒼とした森林と闇、神秘的な雰囲気が出ています!
[佳作]
美人画は もの言わぬゆえ 美人なり 〜古今東西の美人画
(baffalo suさん作)
●審査員評(あづま)
パンチのある川柳っぽさが評価ポイントになりました。
今度から、美人画をみたら、なんて言っているかセリフをつぶやいてみようかな、とも。
日本の美人画といえば、歌麿とか夢二が代表選手です。
[佳作・アートナビゲーター賞]選者の共感が多く、特別選出です。
魅せられて しばし解答 手が止まる 〜美術検定
(mitukiさん作)
●審査員評(深津さん、高島さん)
美術好きさんが試験問題に印刷された作品に見とれている様子がほほえましくて。
この句、共感します。私もよく勉強中に脱線しました(笑)。
[審査委員長特別賞]
わけいっても わけいっても メメント・モリ 〜メメント・モリ
(飯島モトハさん作)

といえば、コレでしょう。
ハンス・ホルバイン(子)《大使たち》
1533年 板・油彩・テンペラ
ナショナル・ギャラリー・ロンドン蔵
画像出典:Wikipedia
●審査員評(あづま)
いわゆる5・7・5ではないのですが、作品のテーマとしてよくとりあげられる「メメント・モリ」という言葉のイメージをうまくとらえていて、しばらく頭の中でリフレイン。
ということで選ばせていただきました。
〜事務局より〜
受賞されたみなさま、おめでとうございます!
受賞のお知らせと賞品発送につきましては、10月21日(月)以降に「美術検定」事務局よりメールでご連絡を差し上げます。
今回の審査員はアートナビゲーター(1級合格者)4名が務めてくださいました。
今年の「美術検定」では、何人のアートナビゲーターさんが誕生するでしょうか。
今からアートナビゲータさんともども楽しみにしております。
受験勉強中のみなさま、ラストスパート、頑張ってください!
*****
最後に。
今回惜しくも受賞は逃したけれど、審査員から評価が高かった句も2つご紹介します。
西風に 潮の香含み 靡く髪 〜《ヴィーナスの誕生》ボッティチェリ
君知るや 天が狙いし 恋の火矢 〜《プリマヴェーラ》ボッティチェリ
(どちらもYAMAMOTO yujiさん作)
検定頻出作品がネタ!の2句です。
これを機に、句ともども作品もぜひ覚えてくださいね。
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