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美術検定オフィシャルブログ~アートは一日にして成らず

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アートフェア東京2015 みどころ、速報!

まいど、あづまでございます。
恒例となりましたアートフェア東京レポート、今年もみどころを速報でお届けいたします。


アートフェア東京2015看板
今年で10周年を迎えるアートフェア東京2015のロゴ看板

アートフェア東京とは、国内外の約140にも及ぶギャラリーや企業が参加する、日本最大のアートフェアです。会場は有楽町の「東京国際フォーラム」、2015年の今年は3月20日(金)から22日(日)までの開催となっています。

このアートフェアの特徴として、古美術から近・現代美術、工芸やジュエリーなど幅広いジャンルにわたって出品されている点があげられます。

さてフェアをみるには、まずはフロアマップのチェックから。

20150320_2.jpg
こちらからもフロアマップをご覧いただけます ⇒ http://artfairtokyo.com/floormaps.html

マップでは、中央より右側の赤で表示されている部分が古美術・工芸・近代美術を中心に、左側の黒で表示されている部分が現代美術やジュエリーとおおまかにわけられますので、おめあての作品を探すときちょっと頭に入れておいてくださいね。一方で、会場を廻っていると、時代を超えてふっと気になった作品に出会うこともしばしば。会場は広いので自分のペースでご覧ください。『フェアでギャラリーをめぐり作品を購入する』ことについては、2013年の本ブログの拙文をご参考にしていただき、今回は見どころをいくつか紹介します。

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2015年のキーワードは、琳派400年(本阿弥光悦が1615年に徳川家康から土地を拝領)。会場では、今年開催されるヴェネツィア・ビエンナーレにちなんだ、これまでの参加作家の作品とあわせて、『アーティスティック・プラクティス』のセクションで展示されています。(マップ左側上部のバッテンマーク部分)

様々な琳派関連企画が行なわれている今年、アートフェア東京では「琳派はポップ/ポップは琳派」と題して、時代を超えて影響を与えてきた琳派のデザイン・ポップ性に注目、現代の作家の美術作品を紹介しています。琳派のエッセンスが感じられるものから『?』というものまで様々ですが、個人的には、熱海のMOA美術館で最近開催された『尾形光琳300年忌記念特別展「燕子花と紅白梅」光琳アート-光琳と現代美術』とあわせて、改めて『琳派』を考え直すよい機会になりました。

また会場ではいろいろなセミナーが行われています。たとえば、今年から施行される美術品に関する税制の変更や、日本の現代美術を世界に伝える取組やリサーチなど、いま日本の美術界で起こっていることを多角的にとらえるものが目白押し。事前申し込みが必要なセミナーもありますが、会場で参加できるものが多く、詳細はアートフェア東京のイベント情報でぜひご確認を。

関連イベントも多彩です。メディアアートを丸の内に展開するAMIT(Art,Media and I,Tokyo)2015 や、汐留のパークホテル東京で21日(土)に開かれる『CAMPARI Presents Park Night 2015:Meteorites』 、アーティストの発案によるカクテルや様々なパフォーマンスは必見です!(写真は昨年の西野達カクテル、おいしかった!)

20150320_3.jpg

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実は昨晩、帰宅時に地元の商店街を歩いていると、「週末はアートフェア東京」といった話をする会社員たちとすれ違いました!またプレビューでは、昨年以上に華やかさと活気を感じました。
アートフェア東京は3日間限りのイベントです。ですが前回からの一年、様々なプレイベントが行なわれてきました。またセミナーのラインナップをみても、文化庁やコンサルタントなど様々な分野を巻き込んでいます。
一過性のイベントではなく、主催者・ギャラリー・作家や美術に携わる多くの人たちが連携して、ファンを育て、次を見据え、そして着実に根付いている、その一端を感じた夜でした。

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国際フォーラム周辺は、出光美術館、三菱一号館美術館、東京ステーションギャラリーといった美術館をはじめ、丸の内エリアはプロムナードに箱根彫刻の森の彫刻もならびます。桜にはまだ早いですが、少し歩きたくなる季節、有楽町、丸の内の街を歩きがてら、アートフェア東京2015へも足をのばしてみてはいかがでしょう。

※学生の方にはうれしい無料ウィーク情報も(~31日まで)

アートフェア東京2015

【開催日程】※全日入場は終了30分前まで
3月20日(金)11:00-21:00
3月21日(土)11:00-20:00
3月22日(日)10:30-17:00

【会場】 東京国際フォーラム 展示ホール(東京都千代田区丸の内3-5-1) 

【チケット情報】
●1-DAYパスポート 2,000円(税込) 1-DAYパスポートで、一般会期中の1日に限り自由に入退場が出来ます。
●3-DAYパスポート 3,500円(税込) 3-DAYパスポートで、一般会期中自由に入退場が出来ます。3-DAYパスポートチケットのご呈示でカタログ300円引き。
小学生以下無料(但し大人同伴)

過去レポート
アートフェア東京AFT2011  http://bijutsukentei.blog40.fc2.com/blog-entry-26.html
アートフェア東京AFT2012  http://bijutsukentei.blog40.fc2.com/blog-entry-73.html
アートフェア東京AFT2013  http://bijutsukentei.blog40.fc2.com/blog-entry-122.html
アートフェア東京AFT2014  http://bijutsukentei.blog40.fc2.com/blog-entry-155.html


プロフィール
2005年の横浜トリエンナーレで初ボランティア、それ以来、都内を中心にガイドやワークショップのお手伝いをしております。休日は二人の子どもとギャラリーや美術館巡りをしながら、コミュニケーション中。

| 美術館&アートプロジェクトレポート | 17:00 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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