「マグリット展」キヤノン・ミュージアム・キャンパス レポート
アートナビゲーターの五十嵐絵里子です。6月2日(火)に、国立新美術館で開催の「マグリット展」関連イベントとして実施された、キヤノン・ミュージアム・キャンパスでのアートナビゲーターの活動をレポートします。
このキヤノン・ミュージアム・キャンパスは、「マグリット展」に特別協賛しているキヤノン株式会社により文化支援活動の一環として企画され、大学生(大学院生・短期大学生・専門学校生を含む)に美術鑑賞の楽しさや芸術への親しみを感じてもらう場を提供することを目的として、国立新美術館と読売新聞社と共同で開催されました。
美術検定1級を取得したアートナビゲーターは、このイベントで学生の方々に会場で見どころを紹介するミニ授業のガイド役を務めました。キヤノン・ミュージアム・キャンパスでのガイドは、2013年に国立西洋美術館で開催された「ラファエロ展」、2014年に国立新美術館で開催された「オルセー美術館展 印象派の誕生-描くことの自由-」に続き、3回目となります。毎回参加されているベテランガイドの方も、今回がガイドデビューの方も、各自でしっかりと準備をして、全国各地から総勢20人が集結し当日を迎えました。
今回の「マグリット展」では、世界10ヶ国以上から来日したマグリット作品約130点が展示され、大変注目を集めています。しかもイベント当日は、美術館の休館日に学生だけが無料で鑑賞できるとあって、なんと1700名以上の学生が美術館を訪れました。
展示会場は時系列に5章に分かれて構成されており、各章ごと6教室(最終章のみ2教室の構成)として、アートナビゲーターが20分ごとに各教室の見どころを紹介しました。ガイドの時間が始まると、会場にいた学生たちはアートナビゲーターのまわりに集まり、熱心にそのガイドに耳を傾けていました。ガイド終了後にも、個別にアートナビゲーターに質問をする学生の姿も多く見うけられました。
学生からは「自分の好きなタイミングでガイドが聞けて参加しやすかった」、「有名な絵画のホンモノを観れて感動した!説明を聞いてさらに印象に残った」などの声が聞かれました。また、「アートナビゲーターに『自分の好きなように観ていいんですよ』と声を掛けてもらい、自由な気持ちで鑑賞できて楽しかった」など、ガイドによって鑑賞が深まったという感想も多かったです。
今回ガイドとして参加したアートナビゲーターからは、「余裕が出てくると学生の皆さんのお顔を見ながら話せてよかった」、「たくさん伝えたいことがあり、あっという間のガイドだった」といった感想が寄せられました。他にも、心理学者フロイトの思想や、シュルレアリスム提唱者のアンドレ・ブルトンについての鋭い質問を受けることもあり、「学生の皆さんの鑑賞の水準の高さを感じた」、「これを機にシュルレアリスムについてもっと知識を深めたい」などの声も聞かれました。アートナビゲーターにとっても刺激的な経験となったようです。
今回のガイドの一番の魅力は、教室ごとにそれぞれのアートナビゲーターが独自の切り口で画家や作品の魅力を解説してくれるという点です。各ガイドにはアートナビゲーターひとりひとりの個性が光り、また、単なる解説にとどまらず「美術を学ぶ楽しさを伝えたい!新しい発見の手助けをしたい!」という熱意に溢れていました。
アートナビゲーターの活動の場がこれからもますます広がって、たくさんの方々と美術の楽しみをシェアしていけたらと思います。今後の活躍に期待したいです。

午前・午後と、各教室で見どころを紹介下さったアートナビゲーターの皆さん、ありがとうございました!
(写真提供=©Canon INC.)
※「マグリット展」は国立新美術館で6月29日(月)まで開催し、その後7月11日(土)~10月12日(日・祝)に京都市美術館へ巡回します。お見逃しなく!
プロフィール/2014年美術検定1級取得。今回の「マグリット展」キヤノン・ミュージアム・キャンパスからアートナビゲーターの活動に参加。これから活動の幅を広げて行きたいです。
美術検定1級を取得したアートナビゲーターは、このイベントで学生の方々に会場で見どころを紹介するミニ授業のガイド役を務めました。キヤノン・ミュージアム・キャンパスでのガイドは、2013年に国立西洋美術館で開催された「ラファエロ展」、2014年に国立新美術館で開催された「オルセー美術館展 印象派の誕生-描くことの自由-」に続き、3回目となります。毎回参加されているベテランガイドの方も、今回がガイドデビューの方も、各自でしっかりと準備をして、全国各地から総勢20人が集結し当日を迎えました。
今回の「マグリット展」では、世界10ヶ国以上から来日したマグリット作品約130点が展示され、大変注目を集めています。しかもイベント当日は、美術館の休館日に学生だけが無料で鑑賞できるとあって、なんと1700名以上の学生が美術館を訪れました。
展示会場は時系列に5章に分かれて構成されており、各章ごと6教室(最終章のみ2教室の構成)として、アートナビゲーターが20分ごとに各教室の見どころを紹介しました。ガイドの時間が始まると、会場にいた学生たちはアートナビゲーターのまわりに集まり、熱心にそのガイドに耳を傾けていました。ガイド終了後にも、個別にアートナビゲーターに質問をする学生の姿も多く見うけられました。
学生からは「自分の好きなタイミングでガイドが聞けて参加しやすかった」、「有名な絵画のホンモノを観れて感動した!説明を聞いてさらに印象に残った」などの声が聞かれました。また、「アートナビゲーターに『自分の好きなように観ていいんですよ』と声を掛けてもらい、自由な気持ちで鑑賞できて楽しかった」など、ガイドによって鑑賞が深まったという感想も多かったです。
今回ガイドとして参加したアートナビゲーターからは、「余裕が出てくると学生の皆さんのお顔を見ながら話せてよかった」、「たくさん伝えたいことがあり、あっという間のガイドだった」といった感想が寄せられました。他にも、心理学者フロイトの思想や、シュルレアリスム提唱者のアンドレ・ブルトンについての鋭い質問を受けることもあり、「学生の皆さんの鑑賞の水準の高さを感じた」、「これを機にシュルレアリスムについてもっと知識を深めたい」などの声も聞かれました。アートナビゲーターにとっても刺激的な経験となったようです。
今回のガイドの一番の魅力は、教室ごとにそれぞれのアートナビゲーターが独自の切り口で画家や作品の魅力を解説してくれるという点です。各ガイドにはアートナビゲーターひとりひとりの個性が光り、また、単なる解説にとどまらず「美術を学ぶ楽しさを伝えたい!新しい発見の手助けをしたい!」という熱意に溢れていました。
アートナビゲーターの活動の場がこれからもますます広がって、たくさんの方々と美術の楽しみをシェアしていけたらと思います。今後の活躍に期待したいです。


午前・午後と、各教室で見どころを紹介下さったアートナビゲーターの皆さん、ありがとうございました!
(写真提供=©Canon INC.)
※「マグリット展」は国立新美術館で6月29日(月)まで開催し、その後7月11日(土)~10月12日(日・祝)に京都市美術館へ巡回します。お見逃しなく!

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