美術検定オフィシャルブログ~アートは一日にして成らず

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アートでエクササイズ? vol.10

今年も美術展は大豊作。特にこの季節は力の入った企画展が目白押しです。
記憶に新しい若冲フィーバーには及ばないものの、ちょっとした行列や混雑には驚かなくなってしまいました。情報もたくさんあり、目玉作品も手招きしている企画展はもちろん魅力的。でも常設展の良さも見直したい。
今日はテッパンの常設展、上野の東京国立博物館にむかいます。


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美術館の基本の「き」みたいなここは、私にとって、見たいものを自由に呑気にカスタマイズできる大好きな場所。訪れるたびに新しい発見があるところでもあります。この時期はちょうど年に2回ある庭園開放を実施中です(2016年秋は12月4日まで)。
JRの上野駅公園口から入場口までですでに820歩。今日はたくさん歩けそう。

トーハクくんとユリノキちゃんの立て看板を横目に庭園の入り口へ。散策マップを手にあちらこちらをスタスタ&ぶらぶら巡ります。

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もともとは寛永寺の敷地内だったという庭園内は、創設当初は自然科学分野の研究室である「天産部」があったためか、年月を感じさせる大木が多く、多種多様な植物に出会えます。足元の銀杏、どんぐり、カサカサ音を立てる枯れ葉のどれもが秋の陽の中に気持ちがいい。徳川綱吉が法隆寺に献納したという五重塔、小堀遠州が建て、京都の大原より移築されたという転合庵、円山応挙の筆による墨画や襖絵のある応挙館、昔ガラスの美しい九条館など渋めの建物が点在しています。今回は内部までの見学はできなかったのですが、有料での茶室貸し出しの他、当日受付の応挙館茶会や庭園や茶室に特化したガイドツアー、樹木ツアー、たてもの散歩ツアーなど様々なツアーが用意されています。
一通り庭園を歩いた後、カフェでコーヒーを買って、日本庭園前の池を眺めてのんびりタイム。普段は見ることのない東博本館の後ろ側をみあげると、いくつもの窓が整然と生真面目に並んでいて美しい。

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本館では埴輪と能装束、東洋館ではお気に入りインド・ガンダーラ彫刻を丁寧に見て、いつものイケメンぶりに満足。だんだんと仏像のお顔立ちが平べったくなっていく方向に足を進め、インド更紗から朝鮮陶磁器…と好きなものだけ見て回る。おなじみさんに会えるのが常設展のいいところ。展示品についてのガイドツアーも充実しているので今度は参加してみようかな。

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東博の楽しみの一つがミュージアムショップ。館内に3か所あり、図書の充実ぶりと、作品をモチーフにしたユニークなグッズは雑貨屋さんさながら。ソックスやアクセサリーなどの埴輪グッズ、蒔絵模様の缶入りクッキー、開催中の「平成の秘仏展」にちなんだユニークな“らほつニットキャップ”は、残念!売り切れ中でした。

気ままにふらふらしているうちに、歩数は一万歩越え。やっぱりここはいつ来ても間違いない楽しさです。会員制度などを利用して、東博に親しむのもよいし、もっと積極的にボランティアとして活動してみるのもいいかもしれない。12月初めにはボランティアデーありとのことでした。

今回はもっぱら入場門の内側を歩きましたが、周辺には黒田記念館国際こども図書館、今何かと話題の東京藝術大学の学食などもあり、一日たっぷり楽しむことができます。
トータルで11020歩!本日も充実の一日でありました。


プロフィール/もともとイラストレーターをしていたので、美術は大好き。美術館にもよく足を運んでいました。そこで見つけた美術検定のチラシのイラストに惹かれて受験。2008年に1級取得。現在は損保ジャパン東郷青児美術館でガイドスタッフとして活動しています。
「美術検定」に向けては、テキストの図版に吹き出しを付けて覚えたいことをメモ書きしたり、カラフルな美術年表を手作りして手帳に挟んで持ち歩いたり、実際の作品や美術書の図版、写真をたくさん見るといったビジュアル勉強法(?)を実践していました。

| 連載「アートでエクササイズ?」 | 11:08 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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