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アートフェア東京2017&3331 Art Fairみどころ、速報!後編

春のアートフェアをお届けするブログ後編、3331Art Fairのご紹介です。アートフェア東京2017をご紹介した前編はこちら。


20170318_1 3331アーツ千代田は、秋葉原にある旧錬成中学校を千代田区が「千代田区文化芸術プラン」のひとつである「ちよだアートスクエア」の新たな文化芸術の拠点施設として、2010年6月にオープンしました。ギャラリーやアーティストランスペース、様々な団体が入っており、訪れた方もいらっしゃるかもしれませんね。一階にはカフェもあり、平日のお昼時なども近隣の方々の憩いのスペースとして賑わっています。

 さて、そんな3331を舞台にアートフェアが開催された歴史は案外古く、2008年にはアートフェア東京の時期に合わせ「101 TOKYO Contemporary Art Fair」(旧錬成中学校時代)、2011年と2012年には「Tokyo Frontline」が3331を舞台に開催されました。3331が主催となり開催するフェアは2014年から数えて4回目。特色としては、通常のフェアのようにブースを設けて、ギャラリーや団体が作品を展示するのとは違い、3331をはじめとするギャラリーやキュレーターが推薦するアーティストがブースの垣根なく作品を展示する、という形をとっていることです。また「Various Collectors Prizes」とうたっているように、普段から作品の購入を行っている100人におよぶコレクターたちが、気に入ったアーティストに賞を授けるという形でリコメンドしているのも特徴です。

20170318_2 今年は、特徴としてキュレーターにより北海道から九州まで幅広いアーティストが選ばれたことでしょう。コレクター代表としてお話された九州のArtBase88を主催する宮本初音さんが、「昨年までは東京の今、今年は日本の今」とおっしゃってたように、北海道、東北、九州といった作家が非常に印象深い展示でした。また選ばれたアーティストは72組、会場では作家と来場者が話す姿がそこかしこにあり、ブースの垣根のなさがもたらすコミュニケーションがよいかたちでみられました。(写真は、映像作家の山内翔太さんの作品。映像が展示しにくい空間ということで、インパクトある立体物を制作。緑色の秘密はぜひ会場でご本人に!)


気になった作家としては、

野原万理絵の御道筋定規2017。タイトルも御堂筋と微妙に違うし、そもそも一見なんの形かわからない、そんな疑問が作家との会話からほぐれ、興味が湧くこと間違い無し!大阪出身の方は必見です。
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BEPPU Project山出淳也選出の作家の一人、国本泰英のすもう。
福岡でのアルバイトで大相撲九州場所の場内監視をしていたという作家の相撲愛。作品は力士の特徴を捉えながらも、群衆絵画としてそぎおとされたシンプルさが淡い色遣いとともに印象的です。自分も相撲が好きなので話に花が咲きました。
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もう一組は、変わったところで、東京国立近代美術館の蔵屋美香選出のSabbatical Company。2015年に結成された四人のアーティストからなるグループは、それぞれのアーティスト活動のオフ的位置づけでこれまで活動を行ってきたそうです。(詳細はサイト参照) 今回は、藍染に挑戦しようとする四人が靴下を作品として提示します。コンセプト含め、詳細は会場にて!
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20170318_6 アートフェア東京と比べて作家との距離が近い分、内輪感が少し感じられるかもしれませんが、入口でもらう作品リストやコレクター推薦の作家などをチェックしたり、会場が遠くからでも見通せるスペースも多いので、遠くから気になった作品をみるなど、自由に楽しめるのもまたこのフェアの特徴だと思います。また、会場にはオリジナルの法被をきた3331のスタッフ、そして購入されると、3331の名前の由来でもある手拍子で景気をつけてもらえます。そんなアットホームな雰囲気の中で、お気に入りの作品や作家とであえますよう。

 なお、3331ではギャラリーなどの展示も行われています。それぞれ開廊日時が違うので、サイトを見て、地下や二階のフロアもまわってみてくださいね。


3331 Art Fair ―Various Collections Prizes

【開催日程】
3月17日(金)18:00-21:00
3月18日(土)12:00-20:00
3月19日(日)12:00-20:00
3月20日(月・祝)12:00-17:00

【会場】
アーツ千代田3331 1Fメインギャラリー (東京都千代田区外神田6-11-14)

【チケット情報】
●一般1000 円、学生・シニア 800 円、ペアチケット1,600 円、高校生以下・障害者 無料


プロフィール
2005年の横浜トリエンナーレで初ボランティア、それ以来、会社員のかたわら都内を中心にガイドやワークショップのお手伝いをしております。休日は二人の子どもとギャラリーや美術館巡りをしながら、コミュニケーション中。

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