美術検定オフィシャルブログ~アートは一日にして成らず

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アートでエクササイズ? vol.11

こんにちは!アートナビゲーターの小幡です。
春ですね~。お花見の下見を兼ねて、東京は目黒川周辺のアート散歩に出かけてきました。当日はポカポカの暖かい日。サクラのつぼみはまだ固かったけれど、気分は早くもウキウキです。


スタートはJR目黒駅。西口を出るとすぐ目の前のオフィスビル8階に久米美術館があります。歴史家・久米邦武と明治洋画壇で活躍した長男の久米桂一郎を記念する美術館で、桂一郎の明るい油絵作品と共に黒田清輝、ラファエル・コランの作品も展示されていました。クラシックで落ち着いた趣の展示室では時間がゆっくり過ぎていきます。

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権之助坂の途中にはホテル雅叙園東京があります。東京都の指定有形文化財に指定されている木造の保存建築「百段階段」では、建具や日本画、木材など装飾の豪華絢爛さにただただ圧倒されます。今回は立ち寄らなかったのですが、花や雛人形など様々な企画展とともに見学できる機会があるのでぜひぜひ。絶賛お薦めです。次回はねこアートとのコラボとか。

さらに坂を下り、目黒新橋を右折。緑に囲まれたテニスコートやプールの奥に目黒区美術館があります。ここに来るといつも日常生活と美術の近さ、地域と美術館の近さを感じます。観る人にも、描き・創る人にも、学ぶ人にもすべての人に開かれている美術館でとても心地よい空間です。来館者が気軽に楽しめるような工夫がいたるところに見られ、ユニークな小さい箪笥のような「美術の画材と素材の引き出し」などはいつまで見ていても見飽きることがありません。20170407_5
ワークショップや美術講座も充実しています。目黒区総合庁舎(建築家・村野藤吾)の建築ガイドツアーも美術館ボランティア会のガイドスタッフによるもので、内容もオペレーションも素晴らしく、人気を博しているのも大いに納得。今年も4、5月に4回開催されます。広いテーブルのラウンジ(喫茶コーナー)の営業もボランティアスタッフによるもので、こちらもまったり居心地よし。
この日の展覧会「目黒区美術館コレクション展 来しかた、行くさき+特集展示 秋岡芳夫全集4 暮らしと家具」では珍しい藤田嗣治の墨画屏風≪鯰と蛙の図≫、川村清雄の≪梅に親子雀≫など魅力的な油彩画に、工業デザイナー秋岡芳夫の展示では「消費者をやめて愛用者になろう!」という素敵な言葉に出会えました。

大満足で美術館を出て、目黒川沿いを中目黒方面に歩きます。遊歩道が続いていて、川の水が浅くなっているところでは鴨や鷺が遊んでいました。途中の赤れんがの公園は、「目黒川船入場」といって昔は船着き場があったそうで、船のロープを巻き付けるボラードが名残をとどめています。
まもなく中目黒駅。昨年オープンしたばかりの新施設「中目黒高架下」はロゴやマップ、柱のナンバリングがオシャレ。飲食店も賑わっています。

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別所橋を渡ると、黒にリズミカルな桜の文様が特徴的な建物。本日3つ目の目的地、郷さくら美術館 東京です。郡山の私設美術館の別館として2012年にオープンした現代日本画の専門美術館で、美術検定応援館として美術検定合格者には割引特典もあります。この季節には毎年「桜花賞展」が開催され、館内の全4室も桜づくしの日本画で満開になります。一口に桜といってもその表現は様々。ほんのりと桜色の壁も含めてサクラを堪能して、外に出ました。

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目黒川沿いには古い日本家屋やモダンな外装のショップも多く、なぜかベランダにエイリアンが居る不思議な焼鳥屋さんがあったりして、お散歩には絶好の場所です。この日のトータルは18550歩でした。
こちらが掲載される頃には、約800本の桜で川の両端は覆いつくされるでしょう。



プロフィール/もともとイラストレーターをしていたので、美術は大好き。美術館にもよく足を運んでいました。そこで見つけた美術検定のチラシのイラストに惹かれて受験。2008年に1級取得。現在は損保ジャパン東郷青児美術館でガイドスタッフとして活動しています。
「美術検定」に向けては、テキストの図版に吹き出しを付けて覚えたいことをメモ書きしたり、カラフルな美術年表を手作りして手帳に挟んで持ち歩いたり、実際の作品や美術書の図版、写真をたくさん見るといったビジュアル勉強法(?)を実践していました。

| 連載「アートでエクササイズ?」 | 09:17 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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