美術検定オフィシャルブログ~アートは一日にして成らず

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夏休みのおススメ!福岡アートな旅

こんにちは、福岡市在住のアートナビゲーターのきよです。
今年3月、九州新幹線が全面開通し九州旅行がもっと便利になりました。
みなさんにも、旅行のついでに福岡でもアート体験を楽しんでいただきたく、
今日は福岡イチオシのアート散策コース(約5時間編)をご紹介します。


福岡の中心地天神から西鉄電車で約30分、太宰府駅に到着します。
太宰府は万葉集で「遠の朝廷(とおのみかど)と呼ばれ、統治機関があった場所です。そこに2005年、日本4番目の国立博物館「九州国立博物館(九博)」が開館しました。
太宰府駅から徒歩約15分、門前町や長いエスカレーターを抜けると山の中に突如近代的な建物が現れます。

steps arch


場所柄アジアを意識した常設展も興味深いのですが、この夏一番の注目は、開催中の特別展「よみがえる国宝」です。
exhi


重文や国宝の展示とともに約1000年もの間、文化財はどうやって保存・修理されてきたかを紹介する珍しいテーマ。美しいものは何もされずに美しさが保たれてきたわけではないことを教えてくれる貴重な企画展です。
目玉は九州初上陸となる国宝『伝源頼朝像』『平重盛像』。
想像よりはるかに大きく、その貫禄・威厳は圧巻! 堂々たる風格です。

また、聖徳太子の死を悼んで妃が作った国宝『天寿国繍帳』は、部分的ですが鮮やかな色が残っていることに驚きます。鎌倉時代にもう1枚模造され、江戸時代に2枚の刺繍から状態の良い部分だけ取り1枚に仕立て直したものだとか。なんと色が残っている部分が飛鳥時代からのオリジナル、色褪せている部分が鎌倉時代のものなのだそうです。1300年以上たっても色褪せない妻の愛情を見た気がして心が温かくなる名品です。

常設展にあたる「文化交流展示」も鑑賞したら、博物館を出て太宰府天満宮で学問の神様、菅原道真公に今日も素敵な作品に出会えた事にお礼を申し上げてから少し休憩しましょう。
太宰府名物の梅ヶ枝餅を食べないわけにはいきません。
参道には人気店がたくさんありますが今日は天満宮の敷地に一番近い「寺田屋」さんへ。「冷抹茶セット」を注文すると…

tea

お餅と、ガラスのお茶碗に氷入りのお抹茶、それに小さな梅干しがセットになって出てきました。
甘いお餅と梅干し、苦いお抹茶の組み合わせって大丈夫!?と怪しみながらいただくとどれもおいしい!
見事な味の三重奏です。店内に流れるバロック音楽も不思議と合っていてまったり出来る空間です。


続いて日本最古の梵鐘と、大きな観音像がある「観世音寺」へ向かいます。
観世音寺」は746年(天平18)に天智天皇によって建立された勅願寺です。

太宰府駅前まで戻り、運賃100円のコミュニティバス「まほろば号」に乗って3つ目下車。
天満宮や参道とは全く違い、お寺は静けさと緑の中にあります。木々を抜けると正面に本堂、すぐ近くに国宝の梵鐘、宝殿と続きます。
宝殿には4メートルを超える大きな仏像が3体あり、中でも十一面観世音菩薩立像は延久元年(1069年)と制作年代のはっきりした貴重な尊像です。

kanzeonji bonsho


再びコミュニティバスに乗って西鉄都府楼駅で下車、今日のアート散策は終了です。
今日は短い時間でのご紹介でしたが、余裕があれば太宰府政庁跡、万葉集の歌碑巡り、近くの温泉など複数のテーマで楽しむことができます。


*****


アート・歴史・文学で心がいっぱいになったところで最後のシメ、
博多ラーメンを食べてお腹もいっぱいにしてから帰りましょうね。
おススメは、西鉄天神駅から徒歩約15分のところにある「麺や おの」です。
定番の豚骨ラーメンはもちろん、焼きラーメンや月替わりの限定ラーメンもあり
何度行っても飽きません。


プロフィール/小さい頃から好きだった美術を体系的に学びたくて美術検定を受験。検定の勉強のおかげで虫食い状態だった知識がなんとなく1本の線になりました。2009年1級取得。
普段は特別な活動をしていないペーパーナビゲーターですが、旅行に行く知人友人に「これを見ないと絶対損する!美術館・作品リスト」と勝手に作成&配布しています。

| アート散策&カフェ | 09:14 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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