美術検定オフィシャルブログ~アートは一日にして成らず

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週末はアートフェアへ!アートフェア東京2018みどころ、速報!

まいど、アートナビゲーターのアヅマックスこと、あづまでございます。
恒例となりましたアートフェア東京レポート、みどころを速報でお届けいたします。


 アートフェア東京とは、国内外の164のギャラリーや企業が参加する、日本最大のアートフェアです。会場は有楽町の「東京国際フォーラム」、2018年の今年は3月9日(金)から11日(日)までの開催です。アートフェア東京の特徴は、古美術から近・現代美術、工芸やジュエリーといったかたちで幅広いジャンルの作品を取り扱っている点です。

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 164!そうなんです、昨年よりも10以上もギャラリーが増えています。会場同じでは?!という疑問がわいてきたのですが、会場を歩いてみると、通路やギャラリーのスペースも広く感じる!その秘密は、2つあります。1つは、若手ギャラリーのProjectsが受付横の無料エリア(ロビーギャラリー)に移ったことや、昨年までシンポジウムなどに使用していた場所をカフェに変え、メインの展示空間(ギャラリーエリア)が作品空間のみとなったこと。もう一つは、これまで古美術や現代美術などジャンルごとにやや固まっていた印象でしたが、今年はかなり展示場所がシャッフルされていて、展示空間のメリハリがでて空間を有効に活用している点かと感じました。

 さて、そのProjectsがロビーギャラリーに移ったのは、スペースの問題だけではありません。今年のテーマ『Art is Life』につながってきます。アートと共に生きる魅力の発信として、グローバル化する未来を担う、ギャラリー、作家、キュレーターを育てるという想いで、ロビーギャラリーに4つの展示を集めています。恒例のアートカー(公募)、6校の美大生が企画する美大生の作品展示『スイッチルーム』、各国大使館のお薦め作家を藝大生がキュレーションする『パンゲア・テクトニクス』、そしてProjectsの4つです。

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『パンゲア・テクトニクス』の会場入口と『スイッチルーム』の展示風景

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 さて、今年のアートフェア東京2018の会場を歩いていくつか目に止まったギャラリーをご紹介いたします。

 やはり目につくのは、古典を引用する現代美術作品です。至峰堂画廊では山本雄教の硬貨を使ったフロッタージュ作品『Madonna (one cents) 』や、Gallery小暮では上地市剛の空也上人をモチーフにした彫刻をはじめ、今年も数多く見られます。そのあたりをギャラリーや作家の方との会話のきっかけにしてはいかがでしょうか。

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山本雄教のフロッタージュ作品『Madonna (one cents) 』と、上地市剛の空也上人をモチーフにした彫刻作品

 そうそう、リンク先でもわかるように、これまで公式ガイドブックに掲載されていた作品情報はウェブサイトに移行していて、ギャラリー情報とともに開催前から見ることができ、お出かけ前から気になる作品を予めチェックもできるようになっています。

 また、作品を題材にしたインタラクティブな試みもあり、ギャラリーUGの野原邦彦『オムレツマント』は、会場そばで実際に作品をまとった3D動画を作成できます。このギャラリーの展示空間は工夫されていて、作品をいろんな角度から楽しめるようになっています。

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ギャラリーUGでの展示風景と、野原邦彦の作品『オムレツマント』

 アートフェア東京のギャラリー展示は、小さなブースを部屋に見立てると、実際に作品をどう飾るかという見せ方の見本市でもあり、平面作品だけではなく、彫刻や器などもさまざまな工夫で展示されています。

 美術検定の側面からいうと、現在国立新美術館で開催中の「至上の印象派展 ビュールレ・コレクション」でもみられるルノワールが日動画廊で、古美術祥雲では7月に東京国立博物館で展覧会が予定されている縄文土器が展示されているなど、今年話題の展覧会を絡めて美術検定のおさらいなどもおすすめです。

 毎年この時期に発表になる文化庁の芸術選奨に、今年は西野達、岩崎貴宏が選ばれていますが、URANOには彼らの作品も展示されていて、現代美術ならではのタイムリーさも味わえます。

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 今年は後援の大使館が65から93カ国に増え、ますます国際色が豊かなオープニングとなっていました。昨年に続き、会場で配布される冊子には、会場マップからおすすめの食事処まで情報満載。会場マップも自分のいる場所がわかるように5色にわけられ、会場でもギャラリー名とセットでわかるようになっています。

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入場時にもらうことができる会場マップのついた冊子には、おすすめの食事処も掲載

今年は、5回目の開催となる末広町のアーツ千代田3331での333 Art Fair 2018、3回目となる汐留のパークホテル東京でのArt in Park Hotel Tokyo 2018(AiPHT)が同時開催となっています。また天王洲では現代アートのアワードAsian Art Award 2018が開催中で、アートフェア東京の会期中は四会場を結ぶ無料バスが運行されます。学生の方には嬉しい4つの美術館無料イベント、東京駅周辺美術館学生無料ウィークも開催中です。より多くの方にアートを楽しんでいただけるアートフェア東京2018および関連企画を、少し早めの春を楽しみに、週末出かけてみませんか!

アートフェア東京2018

【開催日程】※全日入場は終了30分前まで
3月 9日(金)11:00-20:00
3月10日(土)11:00-20:00
3月11日(日)11:00-17:00

【会場】
東京国際フォーラム 展示ホール(東京都千代田区丸の内3-5-1)

【チケット情報】
●1-DAYパスポート 3,500円(当日税込)
チケットぴあでは、限定で3月10日(土)のガイドツアー付チケットや、イープラスでは、スマートフォン限定の割引チケットなど、お得なチケット情報もあるようなので、下記のウェブサイトをチェックされてみて下さい
チケットぴあ https://t.pia.jp/pia/events/artfairtokyo/
イープラス  https://eplus.jp/ath/word/27224

過去のアートフェア東京レポート
AFT2011 http://bijutsukentei.blog40.fc2.com/blog-entry-26.html
AFT2012 http://bijutsukentei.blog40.fc2.com/blog-entry-73.html
AFT2013 http://bijutsukentei.blog40.fc2.com/blog-entry-122.html
AFT2014 http://bijutsukentei.blog40.fc2.com/blog-entry-155.html
AFT2015 http://bijutsukentei.blog40.fc2.com/blog-entry-181.html
AFT2016 http://bijutsukentei.blog40.fc2.com/blog-entry-211.html
AFT2017 http://bijutsukentei.blog40.fc2.com/blog-entry-232.html


プロフィール
2005年の横浜トリエンナーレで初ボランティア、それ以来、会社員のかたわら都内を中心にガイドやワークショップのお手伝いをしております。休日は二人の子どもとギャラリーや美術館巡りをしながら、コミュニケーション中。



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