笑いながら名画も学べる!『永田町絵画館』&『パロディスム宣言』
こんにちは、「美術検定」実行委員会事務局です。
5月より『美術検定問題集』も順次発売され、11月10日開催の2019年「美術検定」にむけてすでに準備を始めている方もいらっしゃるかもしれません。
今回は、そんな「美術検定」の勉強も笑いながらできてしまうかもしれない?楽しい書籍二冊をご紹介します。
5月より『美術検定問題集』も順次発売され、11月10日開催の2019年「美術検定」にむけてすでに準備を始めている方もいらっしゃるかもしれません。
今回は、そんな「美術検定」の勉強も笑いながらできてしまうかもしれない?楽しい書籍二冊をご紹介します。
まずは、「美術検定」でもお馴染み、美術検定2級を取得するアベ首相ことザ・ニュースペーパー福本ヒデさんの新書です。
■ザ・ニュースペーパー 福本ヒデ 著 『永田町絵画館』 ワニブックス 1389円+税

“アベ首相”として『永田町絵画館』を紹介する福本ヒデさん
社会風刺コント集団ザ・ニュースペーパーで政治家に扮する福本ヒデさんは、
名画をモチーフにした国内や世界の政治の社会風刺画も描いています。
本書では、自作の社会風刺画と共に、元となった名画も紹介されています。
福本さんの風刺画を眺めるだけでもくすっと笑ってしまいますが、例えば
ミレーの《落ち穂拾い》を題材にした、「盟友とともに支持率を探す 《落ち%拾い》」や、
ムンクの《叫び》をモチーフに描かれた、《アベさんの「文句の叫び」》、
また橋本雅邦《龍虎図屏風》が題材となっている、「ライバルといえばこの2人 《晋茂図》(龍)(虎)」など、
タイトルやキャッチコピーも、元となっている名画が分かるとさらに笑いが込み上げてきます。
各風刺画の説明では、作品に登場する政治家についてだけでなく、名画そのものについても分かりやすく解説。
“美術芸人”こと福本ヒデさんの本領が発揮されています。
名画を通して今の政治や社会も分かる、美術も政治も笑いながら学べてしまう一石二鳥の書籍です。
++
■倉本美津留 著 『パロディスム宣言 笑い伝道師の名画鑑賞術』 美術出版社 2200円+税

「ダウンタウンDX」や「M-1グランプリ」など、数多くのテレビ番組やCM等の制作を手がける放送作家、倉本美津留さん。
“アートは笑いを生み出すひとつの装置”として、美術作品にちょっとした付け足しやとらえ方を転換する、
パロディ化し笑いに満ちた美術鑑賞=“パロディスム”を提案しています。
本書でもミレーの《落ち穂拾い》が題材として登場しますが、
倉本さんはこの名画にひと筆加えることで、《命拾い》と作品の意味を変えてしまいます。
他にも、レオナルド・ダ・ヴィンチ作《モナ・リザ》をモチーフにパロディ化したデュシャンの作品《L.H.O.O.Q》をはじめ、巨匠が巨匠をパロディ化した作品の紹介や、
しりあがり寿さんとみうらじゅんさんも加わっての“パロディスム大喜利”も掲載。
ほんの少しの付け足しで、名画が笑いを誘う作品に変化するその過程も楽しめます。
また美術史家の宮下規久朗さんが、題材となった作品解説をはじめ、美術史におけるパロディの系譜を3つのコラムとともに考察。本書を学術的視点からアプローチしています。
笑いながら美術作品を楽しむ“パロディスム”、今からでも実践したくなる新しい鑑賞の手引きです。
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いずれの二冊も、現在全国書店などで絶賛発売中です。「美術検定」の勉強にもぜひお役立て下さい!
編集・文/高橋紀子(「美術検定」実行委員会事務局)
■ザ・ニュースペーパー 福本ヒデ 著 『永田町絵画館』 ワニブックス 1389円+税


“アベ首相”として『永田町絵画館』を紹介する福本ヒデさん
社会風刺コント集団ザ・ニュースペーパーで政治家に扮する福本ヒデさんは、
名画をモチーフにした国内や世界の政治の社会風刺画も描いています。
本書では、自作の社会風刺画と共に、元となった名画も紹介されています。
福本さんの風刺画を眺めるだけでもくすっと笑ってしまいますが、例えば
ミレーの《落ち穂拾い》を題材にした、「盟友とともに支持率を探す 《落ち%拾い》」や、
ムンクの《叫び》をモチーフに描かれた、《アベさんの「文句の叫び」》、
また橋本雅邦《龍虎図屏風》が題材となっている、「ライバルといえばこの2人 《晋茂図》(龍)(虎)」など、
タイトルやキャッチコピーも、元となっている名画が分かるとさらに笑いが込み上げてきます。
各風刺画の説明では、作品に登場する政治家についてだけでなく、名画そのものについても分かりやすく解説。
“美術芸人”こと福本ヒデさんの本領が発揮されています。
名画を通して今の政治や社会も分かる、美術も政治も笑いながら学べてしまう一石二鳥の書籍です。
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■倉本美津留 著 『パロディスム宣言 笑い伝道師の名画鑑賞術』 美術出版社 2200円+税

「ダウンタウンDX」や「M-1グランプリ」など、数多くのテレビ番組やCM等の制作を手がける放送作家、倉本美津留さん。
“アートは笑いを生み出すひとつの装置”として、美術作品にちょっとした付け足しやとらえ方を転換する、
パロディ化し笑いに満ちた美術鑑賞=“パロディスム”を提案しています。
本書でもミレーの《落ち穂拾い》が題材として登場しますが、
倉本さんはこの名画にひと筆加えることで、《命拾い》と作品の意味を変えてしまいます。
他にも、レオナルド・ダ・ヴィンチ作《モナ・リザ》をモチーフにパロディ化したデュシャンの作品《L.H.O.O.Q》をはじめ、巨匠が巨匠をパロディ化した作品の紹介や、
しりあがり寿さんとみうらじゅんさんも加わっての“パロディスム大喜利”も掲載。
ほんの少しの付け足しで、名画が笑いを誘う作品に変化するその過程も楽しめます。
また美術史家の宮下規久朗さんが、題材となった作品解説をはじめ、美術史におけるパロディの系譜を3つのコラムとともに考察。本書を学術的視点からアプローチしています。
笑いながら美術作品を楽しむ“パロディスム”、今からでも実践したくなる新しい鑑賞の手引きです。
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いずれの二冊も、現在全国書店などで絶賛発売中です。「美術検定」の勉強にもぜひお役立て下さい!
編集・文/高橋紀子(「美術検定」実行委員会事務局)
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