山口発:美術館ボランティアグループ、作りました
こんにちは、山口県は周南市のアートナビゲーター「n’a_vie_bon」です。
今回は、地元の周南市美術博物館(南美)とそのボランティアグループ『なびぼん』を紹介させていただきます。
今回は、地元の周南市美術博物館(南美)とそのボランティアグループ『なびぼん』を紹介させていただきます。
「周南市」と言っても耳慣れない方も多いと思いますが、美術検定的に言うと、近代日本洋画に異彩を放つ 岸田劉生の終焉の地です。また南美の顔的な存在と言えば、地元出身で、戦後日本を代表する写真家の一人 林忠彦でしょう。林のオリジナル・プリント全作は、周南市立美術博物館(以下、南美)の収蔵品の目玉の一つです。
街は「周南コンビナート夜景ツアー」が今年始まったようにコンビナートの街で、新幹線のホームからも見えるコンビナートと瀬戸内海の眺望は「ちょっとした」ものです。そんな現代の姿とは対照的に江戸時代には萩毛利家の支藩、徳山毛利家が置かれた城下町でもあり、南美も、春になると見事な満開の桜のトンネルが見られる、かつての城下のメインストリートに面しています。

昨年、そんな江戸時代の周南市を取り上げた『徳山毛利家展』が開催されたのに合わせて、ボランティアグループ「なびぼん」を結成し、城下町に思いを馳せながら街を散策できるマップを作って好評を博しました。
今年は林忠彦を記念して9月に開かれる『林忠彦賞20回記念写真展・第20回林忠彦賞受賞記念写真展』を盛り上げるべく、優しい入門リーフレットの作製作業中です。
で、その下調べのため先日メンバーで南美を訪ねて来ました。
この日は『リサとガスパール、ペネロペ絵本原画展』を開催中で、夏休み最初の日曜日ということもあって、ロビーの特設グッズ売り場は親子連れで大賑わい。賑わう企画展示室を離れ、2階の林忠彦特別展示室に。

ここには若い頃、林がよく訪れ、代表作『文士の時代』の太宰治の撮影舞台ともなった銀座『ルパン』のカウンターが再現されていて、このカウンターを使って、太宰治の「なりきり」写真を撮ることができます。で、恥ずかしながら、一枚撮ってみました。

岸田や林の他に、地元ゆかりの「ぞうさん」の作者 まどみちお、現代日本画壇の第一人者、宮崎進の作品のコレクションは国内最大級のものです。『坂の上の雲』でも話題の、周南市の出身の児玉源太郎の企画展『児玉源太郎と近代国家への歩み展』が12月には開催予定です。
取材を終えたなびぼんメンバーは、37のアンティークカップの中からお好きなカップを選べるという館内の「カフェテラスまど」で、マイセンのカップに『リサとガスパール、ペネロペ絵本原画展』開催中の特別メニューひんやりクレープで取材の疲れをとるのでした。

プロフィール/アートナビゲーター。中高大学と美術部所属にも関わらず、美術史知識は乏しく、大学時代はウォーホルも知らないとバカにされたこともあります。
そんな私ですが、結婚後、突然展覧会巡りに目覚め、美術館で「美術検定」の存在を知りました。腕試しに3級を受け、次の年に2級合格。その翌年に1級を受けて、見事失敗(汗)。2度目で合格、現在に至ります。
昨年、ここで紹介した「なぽぴん」という周南市美術館のボランティアグループを立ち上げました。同館本来の地元芸術文化の収集、普及という活動がどこまで市民に浸透しているのか?とギモンを抱き、僭越ながら、学芸員さんの手の届かない広報活動の助けをできたらと考えています。
街は「周南コンビナート夜景ツアー」が今年始まったようにコンビナートの街で、新幹線のホームからも見えるコンビナートと瀬戸内海の眺望は「ちょっとした」ものです。そんな現代の姿とは対照的に江戸時代には萩毛利家の支藩、徳山毛利家が置かれた城下町でもあり、南美も、春になると見事な満開の桜のトンネルが見られる、かつての城下のメインストリートに面しています。

昨年、そんな江戸時代の周南市を取り上げた『徳山毛利家展』が開催されたのに合わせて、ボランティアグループ「なびぼん」を結成し、城下町に思いを馳せながら街を散策できるマップを作って好評を博しました。
今年は林忠彦を記念して9月に開かれる『林忠彦賞20回記念写真展・第20回林忠彦賞受賞記念写真展』を盛り上げるべく、優しい入門リーフレットの作製作業中です。
で、その下調べのため先日メンバーで南美を訪ねて来ました。
この日は『リサとガスパール、ペネロペ絵本原画展』を開催中で、夏休み最初の日曜日ということもあって、ロビーの特設グッズ売り場は親子連れで大賑わい。賑わう企画展示室を離れ、2階の林忠彦特別展示室に。

ここには若い頃、林がよく訪れ、代表作『文士の時代』の太宰治の撮影舞台ともなった銀座『ルパン』のカウンターが再現されていて、このカウンターを使って、太宰治の「なりきり」写真を撮ることができます。で、恥ずかしながら、一枚撮ってみました。

岸田や林の他に、地元ゆかりの「ぞうさん」の作者 まどみちお、現代日本画壇の第一人者、宮崎進の作品のコレクションは国内最大級のものです。『坂の上の雲』でも話題の、周南市の出身の児玉源太郎の企画展『児玉源太郎と近代国家への歩み展』が12月には開催予定です。
取材を終えたなびぼんメンバーは、37のアンティークカップの中からお好きなカップを選べるという館内の「カフェテラスまど」で、マイセンのカップに『リサとガスパール、ペネロペ絵本原画展』開催中の特別メニューひんやりクレープで取材の疲れをとるのでした。


そんな私ですが、結婚後、突然展覧会巡りに目覚め、美術館で「美術検定」の存在を知りました。腕試しに3級を受け、次の年に2級合格。その翌年に1級を受けて、見事失敗(汗)。2度目で合格、現在に至ります。
昨年、ここで紹介した「なぽぴん」という周南市美術館のボランティアグループを立ち上げました。同館本来の地元芸術文化の収集、普及という活動がどこまで市民に浸透しているのか?とギモンを抱き、僭越ながら、学芸員さんの手の届かない広報活動の助けをできたらと考えています。
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