美術検定オフィシャルブログ~アートは一日にして成らず

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アートでエクササイズ?

こんにちは!アートナビゲーターの小幡です。
私は現在、美術館でガイドスタッフをしています。同じガイドスタッフの仲間からいろいろな情報をもらって、大好きなアートに親しんでいます。
美術館って楽しいですよね。展示はもちろん、建物、庭園、カフェ、ミュージアムショップ……いろいろな要素が一度に味わえるところでもあります。しかも結構歩いているので、もしかしたらエクササイズになっているかも。
…そんな期待を抱いて、秋の一日、東京の根津美術館を歩数計とともに巡ってみました。


根津美術館は都心の表参道にありながら、緑豊かな庭園を持つ、まさに都会のオアシスの名にふさわしい美術館です。実業家・根津嘉一郎が蒐集した古美術品コレクションを中心に焼き物、書、屏風、茶道具など東洋の美を存分に感じ取れるところです。
昭和16年(1941)に二代目嘉一郎が開館した美術館ですが、平成21年(2009年)に建築家隈健吾氏によって大屋根が印象的な和風家屋風の美術館に生まれ変わりました。

sampo表参道の駅からは7~8分の道のりを歩きます。途中にはプラダ、カルティエなどのアーティスティックな建築物がひしめき合う、スタイリッシュな街並みです。

竹に囲まれた美術館の入り口が見えてきました!
ここまで約1100歩。
長い石造りの道を進むとエントランス、広々としたホールへと続きます。

館内からは壁面のガラスを通して庭園の紅葉が鮮やかに色付いているのが見えます。

現在、根津美術館では「中国の陶磁・漆・青銅」を開催中です。
唐時代の仏頭や北斎時代の如来立像に迎えられて、白磁や漆の名品をゆっくりと鑑賞。

works展示ケースの中の照明はすべてLEDとファイバースポット。和紙や漆といったデリケートな素材を保護することはもちろん、和ろうそくや太陽のような自然の光を表現し、作品に最高の輝きを与えています。柔らかい暖かい影が白磁の壺の底に広がっていました。

二階を含む館内をぐるりとまわり、さらに1300歩を追加。


koyo続いては午後の日差したっぷりの庭園へ。石畳の模様を楽しみながら、紅葉が映える緑の中へと入っていきます。「深山幽谷」の趣という通り、起伏に満ちた散策路には山あり池あり船あり茶室あり……石の羊発見!

あっという間に2200歩を追加。

庭園では4月下旬から5月にかけて、弘仁亭前の池にたくさんの燕子花が咲き、館内展示の尾形光琳作《燕子花図屏風》と美の競演を果たします。



さて、ここで一休み。
緑につつまれたNEZUCAFÉでは、ミートパイや季節限定のホットアップルパイなど癒し系メニューが待っています。薄手のコーヒーカップには燕子花の透かし模様があり、何だかとっても優雅な気分。

帰り際にはミュージアムショップを覗きます。メダカ柄のそば猪口、更紗のポーチなどに加えて、季節のもの、今ならお正月のしめ飾りなど和モダンな品々が並びます。
熱心に焼き物の本を読んでいるナタリー・ポートマン似の女性が印象的でした。



cafeこの日の歩数計は自宅から表参道駅までの往復4000歩と少しの寄り道を加えてトータルで1万1077歩、距離にして約6km。消費カロリーは235kcalでした。

…あれ?案外少ないものですね。
カフェでのミートパイとコーヒーが500kcalとして…!!!!
カロリー的にはプラスになってしまいましたね。


なるほど…美術館ダイエットはなかなかむずかしいようです。
でも、目にも脳にも何よりメンタルヘルスに美術館エクササイズは効きます!
皆様もぜひお気に入りのお散歩美術館を見つけて楽しんでくださいね!
(イラスト=小幡)


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ladyプロフィール/もともとイラストレーターをしていたので、美術は大好き。美術館にもよく足を運んでいました。そこで見つけた美術検定のチラシのイラストに惹かれて受験。2008年に1級取得。現在は損保ジャパン東郷青児美術館でガイドスタッフとして活動しています。
「美術検定」に向けては、テキストの図版に吹き出しを付けて覚えたいことをメモ書きしたり、カラフルな美術年表を手作りして手帳に挟んで持ち歩いたり、実際の作品や美術書の図版、写真をたくさん見るといったビジュアル勉強法(?)を実践していました。


| 連載「アートでエクササイズ?」 | 09:30 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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