美術検定オフィシャルブログ~アートは一日にして成らず

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おススメBook “少しよりみち”

こんにちは! アートナビゲーターの鈴木です。
2012年。新しいカレンダーがすでに美術館・ギャラリー歩きのスケジュールでいっぱいのかたも多いことでしょう。
でも「見た!見た!」と漠然とした満足感だけで美術館を後にするのは(私だけ?)もったいない。作品を堪能した後はおいしい食事やお茶の寄り道も楽しみのひとつ。自分なりに興味あるテーマを持ちながら鑑賞する、というのも作品を印象深いものにする良い方法だと思いませんか?

さて、そこで今回は試験対策を離れ“少しよりみち”の本をご紹介します。
どちらも読み進むうちにおなじみの作品や作家の名前が次々と登場するのできっとワクワクと楽しめます。
そして読んだ後「んんっ?!」と本物の作品に会いたくなること確実ですよ。


BOOKS

ファッションから名画を読む
深井晃子著(PHP新書)

フェルメールの《真珠の耳飾りの少女》が表紙を飾っています。
今年はこの少女に会うことを楽しみにしている人が大勢いるはず。
でも、いくら貿易で栄えた17世紀のオランダとはいえ、こんな大粒の真珠を身に付けている少女は何者?!
この青いターバンもどうやら異国趣味。エスニックファッションはこのころも流行していたのでしょうか?
そういえば、あの《モナ・リザ》はなぜあんなに地味な服装なの?
印象派の描く女性に立ち姿が多い理由は?
作品の中に描かれるファッションは作家の意図があるなしにかかわらず、その時代や社会のことを語りかけてくれるのです。


本の美術誌
中川素子 著(工作舎)

多くの美術作品は神や自然や人間、歴史や夢を語る物語なのだと思えることがあります。
まるで一冊の本のように……。

では、美術の中で「本」そのものはどのように表現されてきたのでしょうか?
今まで最も多く美術作品に描かれた「本」は何だと思いますか?
さまざまなメタファーとして絵の中に「本」が登場した時代はいつ?
反対に「本」を描かなかったあるグループとは?
そして「紙ではない本」を持ち歩くという、つい最近までのSFが現実となってしまった現代の作家たちは、「本」をどうイメージしているのでしょうか。
この本自体がとても手に取りやすく読みやすい装丁なのも魅力です。

たとえばファッション、たとえば本……。
今年、みなさんは何をキーワードに作品を見ますか?


プロフィール
美術館で見つけたポスターの引力にひきつけられ興味津々で第一回目の美術検定(当時はアートナビゲーター検定試験)を受験。2005年1級取得。これをきっかけにたくさんの出会いに恵まれ観賞会ガイドやワークショップボランティア等の活動に参加。現在は東京都現代美術館ガイドスタッフを中心に活動中。一番の勉強法は何よりも実際に作品の前に立つこと。そしてその度にドキドキとする気持ちをいつまでも持ち続けたいと思っています。

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