アートでエクササイズ? vol.2

こんにちは!アートナビゲーターの小幡です。
…ブルブル、寒い日が続いて冬眠したくなります。
でも、東京周辺の美術館では面白そうな企画展が目白押しです。
このまま雪だるまになっている場合ではない!と、冬の遠足気分で神奈川県立近代美術館・葉山館に出かけることにしました。

2003年に開館した葉山館はこの神奈川県立近代美術館の3番目の建物に当たり、最新設備を備えた美術情報の新たな発信拠点として構想されました。
相模湾を臨み、目の前には一色海岸、背後に三ヶ岡山という豊かな自然の素晴らしいロケーションと明るく開放的な白い花崗岩の建物がマッチした、まさに絵になる美術館です。
JR横須賀線「逗子」駅あるいは京浜急行「新逗子」駅からはバスで20分弱。
バスの車窓からキラキラ光る海を見ながら遠足気分が盛り上がる…はずだったのですが、当日は平日の午前中にもかかわらず180%以上の乗車率!立っているのがやっとの大混雑でした。そして、なんと乗客全員が美術館前のバス停で降車したのでした。

20年ぶりの回顧展ということで館内はにぎわっていました。
ガラス張りのエントランスを通り、フラットで広々とした展示室に進むと、300点近くの写真を含め、600点ほどの水彩画、ドローイング、版画、ポスター、テンペラ画などが並んでいました。自然採光やゆったりとした空間のおかげで見やすく、混雑もあまり感じません。
今回も歩数計を持って行ってカウントしていたのですが美術館内だけでは、あれ?400歩にも満たないのです。ワンフロアで無駄な動線がないということでしょうか。

この日は気持ちのいい冬晴れで、スコンと抜けた青空の向こうには、やった!富士山が見えます。何人もの人がカメラを向けています。ここからの夕陽の美しさも絶景だそうです。

そのままさらに散策路を進み、石畳のゆるやかな坂を下りていくと…目の前には砂浜が!そして海が広がっています。季節がよければいつまででも遊んでいられそうです。
ここ葉山館は生活の中で美術館に親しんでもらうというコンセプトのもと、エントランスホールから中庭、レストラン、ミュージアムショップ、庭園、地下一階の美術図書室は観覧料なしで利用できるような造りになっています。
そして庭園の先はそのまま海岸へとつながっているのです。

もちろん湿気を嫌うデリケートな美術作品を前に水着での鑑賞なんてご法度なのですが、何だかみんなが水着で彫刻などを眺めている様子を想像すると、それはそれでパフォーマンスアートみたいでちょっとユーモラスですね。
眺望の素晴らしいレストランには心惹かれましたが、待ち時間が長そうなので次回の楽しみにすることにして、こじんまりしたミュージアムショップだけを覗きました。
ちらりと歩数計をみるとバス停に降り立ってから、今までで約2000歩でした。
逗子駅周辺で地元のお魚と名物の浪子最中、小鯵の押し寿司弁当などをしっかり買い込み帰途につきました。
ちなみにこの日のトータルの歩数計は9154歩、距離にして約5km。消費カロリーは221kcalでした。
あらら…乗り物が多いので案外歩いていないのですね。
でも、早くも次回はいつ来ようかなと展覧会スケジュールをチェックしていました。
春の顔も、夏の顔も見てみたい、くせになりそうなお散歩美術館でした。
*****


「美術検定」に向けては、テキストの図版に吹き出しを付けて覚えたいことをメモ書きしたり、カラフルな美術年表を手作りして手帳に挟んで持ち歩いたり、実際の作品や美術書の図版、写真をたくさん見るといったビジュアル勉強法(?)を実践していました。
| 連載「アートでエクササイズ?」 | 09:00 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑